まなびレポート

第5回市民公開講座「放射線について」

講座名:第5回市民公開講座「放射線について」
開催日時:平成24年11月3日(祝)

無料 骨密度測定      12時00分~13時30分
医療での放射線利用を考える 13時40分~15時00分
診療放射線技師の役割    15時10分~16時10分

講師:島田 義也 氏
(独立社団法人 放射線医科学研究所放射線防護センター
 発達被ばく研究プログラムリーダー)
講師:速水 昭雄 氏(亀田総合病院 医療技術部)
参加人数:74名

島田義也先生、速水昭雄先生をお迎えし、「放射線について」

の市民公開講座を開催しました。

3.11の東日本大震災以来、放射能の人体への影響について、

心配する生活が続いている事と思います。

実際、島田先生は、妊婦の方から、

「原発事故を知らずに雨を浴びてしまったのですが、

生まれてくる子どもはガンになりますか?」と質問を受けたり

お子さんからは、「僕は将来、ガンになるのですか?」

という胸が痛くなるような質問を受けたことがあるそうです。

胎児・子ども・成人で考えた場合、一番影響を受けやすいのは

小さな子どもなのだそうです。

しかし、チェルノブイリの原発事故の統計を見ると

事故の現地に近い子どものガン発生率は高くなかったということ

です。

現地は早くから食物の放射線測定を実施し、出荷制限をしていたので

内部被ばくを避けることができたので、

ガン発生率がむしろ低かったようなのです。

実際、日本はそれに習い、食物の放射線量測定の基準を合格した物

のみ流通させているので、安心してほしいとのお話もありました。

ガンは現在、日本人の2人に1人がかかる病気であり、放射線以外の

喫煙など生活習慣からの原因がほとんどですので、

放射能へのストレスを抱える事の方がむしろ人体への影響があるの

かもしれません。

しかし実際は、放射線へのアレルギーが高まり、医療行為としての

X線照射やCT撮影での

被ばくへも不安を抱く方が多くなっているとの事です。

これらは、病気の早期発見、予防にはかかせないすぐれた医療行為

です。

速水先生によると、

「医療現場では、不必要な検査は避けるように必要な検査のみを

実施しており、胸部写真を優先し、

被ばく線量の比較的高いCTを取らないなど配慮をかかさない。」

そうです。

また、「1年間の自然放射線からの被ばく線量は2.4mSvであり、

ここを意識して頂くと

胸部写真の0.05mSv 腹部写真0.3mSv など、

医療での被ばく量はわずかなものとご理解頂けるのではないか。」

との事でした。

「低線量の場合、放射線により細胞が多少傷つけられたとしても、

人体の細胞には修復のメカニズムがある」とのことです。

「とはいえ、不安は尽きないと思いますので、

少しでも心配なときは医師へ必ず相談してください。」

との事でした。

講演の最後、司会の女性から会場全員に質問がありました。

「ある日、歯医者さんに行って、歯の写真を撮りました。

同じ日に、内科で胸部の写真を撮ろうといわれました。

あなたならどうしますか?」

1.何の疑問も抱かず撮影を受ける
2.不安を抱きながらも先生がいうので仕方なく撮影を受ける
3.嫌だとはっきりいう。

会場では1番に挙手された方が半数以上いらっしゃいました。

医療は信頼関係が何より大切とのことです。

疑問があったらすぐ医師に相談し、安心して医療を受けて

頂きたいです。

放射線への影響は多かれ少なかれ、不安が尽きませんが、

正しい情報をキャッチし、いたずらに恐れることは避けたいですね。

島田先生、速水先生、貴重なお話を頂き、本当にありがとうございました。

また、1階のロビーで実施された「骨密度測定」では、

97名の方にご参加いただきました。

講演会及び骨密度測定の参加者のみなさま、

ご参加心からありがとうございました。

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