2015.01.21
豊臣政権下の房総と大名 ~天下一統の時代~
講座名:市民カレッジ「千葉県人必修教養講座」
~房総の歴史を学ぶ~
豊臣政権下の房総と大名 ~天下一統の時代~
開催日:平成27年1月19(月)
講 師:柴 裕之 氏
参加人数:42名
「千葉県人必修教養講座」の第4回目が開催されました。
講師は、千葉県文書館職員の柴 裕之さんです。柴さんは
日本中近世移行期史の研究が専門で、東洋大学と早稲田大学
でも学生及び一般の人を対象に指導をしています。今回は
戦国大名が地域国家形成の為に展開した時代について考え
ます。豊臣秀吉は、織田信長の死後、政争を経て駿河、
遠江、三河、甲斐、信濃の5か国を領有する大名になった後、
次第に勢力を拡大していき、関東及び奥羽地方も統治下に
おき、房総半島の下総、上総両国の下総佐倉の千葉氏を初
めとする地域領主たちの城は攻略され、没落した。このよ
うな歴史展開などについて考えます。
【安房里見氏(当主は義康)の立場】
父義頼の時代より秀吉へ従属、小田原合戦時も羽柴方とし
て義康は相模国へ侵攻する。
しかし、秀吉はこの行為を認めず上総国における統治領域が
没収、安房一国を領国として支配することのみ認められた。
この結果、領国(国家)が三分の一に縮小、領国をどのよう
に果たしていくかが急務となる。